ウィーンに住むマシュカン教授(加藤健一)は、ピアノは下手くそで、声楽家としても峠を過ぎたヴォイストレーナー。ある日、そんな彼の前に、かつて神童と言われたピアニストのスティーブン(畠中洋)が現れる。スティーブンは音楽のカベに突き当たって、ピアノが弾けなくなってしまい、クラシック伴奏者への転向を考えていた。そのためのレッスンを受けるのに、何故かマシュカン教授を紹介されたのだ。
ピアニストであるスティーブンに、マシュカン教授は何を思ったのか、シューマンの連作歌曲「詩人の恋」を全編歌いこなすことを課題とする。“ピアニストが何故、歌を?!”と強く反発するスティーブンだが、嫌々ながらも歌のレッスンを始める。最初はマシュカン教授の考えが全く理解できなかったが、数ヶ月のレッスンを通してスティーブンは次第に音楽の心をつかみ、二人は互いに閉ざしていた心を開いていく。年齢も国籍も全く異なる二人の間に、友情とも呼べるべきものが生まれる。そして、マシュカンとスティーブンの秘められていた過去も立ち現われて・・・ (パンフレットより)
作:ジョン・マランス
訳:小田島恒志
訳詞:岩谷時子
演出:久世龍之介
出演:加藤健一、畠中洋
2010年
10月25日〜30日 下北沢・本多劇場
11月5日 京都芸術劇場 春秋座、他
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